鐚湾の徒然日誌

ビタワンです。徒然なるままに書いています。

WHAT WE SEE。

asajit2013-03-18

先週末は中之島国立国際美術館に行ってきました。
「WHAT WE SEE 〜夢か、現か、幻か〜」という主に映像作品をまとめた展覧会でした。
展覧会でもモチーフとなっているのですが、映像で描かれた世界というのはカメラが向いた方向の世界しか覗けない訳で、あるがままの世界をきりとっているのか、または人によって造られた(演出された)世界を撮影しているのかというのがわからないという非常に曖昧な部分というのがあって、それを各作家さんがどう捉えて表現するかというのがひとつのミソだと個人的には思っています。


さて、実際に見て回ってみた感想としては、「一般の人に共有して貰うのは難しいな、映像作品って…」という考えが一番によぎりました。別の方も近いことを述べていらっしゃるのですが、絵画と違って時間による展開が映像作品には存在していて、映画やマンガほどのストーリー性がある訳でもない、さらに蓋をあけてもしばらくは面白いかどうか判断できないものに対して、その展開を待つというのが、乱暴に言えば時間を奪われて、それだけになりうるもので、なかなか大変だよね、と思いました。

さらに、今回特に多い形式だったのですが、2つあるいは3つのスクリーンで構成された作品を見るって、それだけでも集中力を使うんですよね…。これは自分も過去にそういう作品を作った時に痛感した反省でもあるのですが。。。

そういう意味で一番作品として好きだったのが「死への抗い『第四の壁』から」で、タイトル通りの展開を色んな伏線を交えながら描かれていて、ストーリーはあるけれど映画ではなく、美術館でスクリーンによって見ることで成立する作品でした。
そういう点で、「Lineament」も、2スクリーンだったのですが、空間にレコードをひとつ置くことで、部屋全体が作品という感覚で、ストーリーもなく感覚的に映像の世界観を楽しめました。あと、たまに映像ならではのダイナミックなトリックを使っているのも面白かったし、センスが良いんだろうなあと感じました。

映像ってまだまだ何でもできて自由度がひろいけれど、僕自身どうしても絵画より映画に近いものとして捉えてしまうんですよね。。そこが逆に見方を自分で制限をかけてしまうというか。純粋に目の前に流れているものに五感を働かせて感じられるようになれたらもっと面白いんだろうなと思いました。

日展鑑賞。

asajit2013-03-16

日展@大阪市立美術館を見に行ってきました。
おそらく大学1回生の時から今まで欠かさず行ってるので、かれこれ9年目になりますね…。早いもので。


今年は例年より時間に余裕を持って見にいけたので、1つひとつの作品とじっくり向かい合うことができました。
さらに、この半年で美術鑑賞について色々勉強することもあったので、絵を見て味わうという感覚が研ぎすまされていたのでしょうか、作品の向こう側の音や匂いのようなものを感じることができました。20数年絵を見てきたなかでも、ここまでそう感じることができたのは初めてかもしれません。
例えば日本画の「灯点し頃」からは夏のPM7時頃のかえるの音、空気の匂いなどが画面から感じることができたり、「秋」や「洸(こう)」からは黄色や青の色に吸い込まれそうな感覚になったり。

最近読んだ著書「本気の教育でなければ子どもは変わらない」の原田先生の御言葉を拝借するなら、"コップが上に向いていた"。絵を見て感じるための準備が出来ていた、ということなのでしょうか。絵を見るのが好きでない子どもも、その向こう側の景色や匂いを感じることはきっと楽しいでしょうし、鑑賞に向けての準備の大切さを身に染みて教えられた感覚です。教育方面にずれてしまいましたね。


もちろん、日本画以外にも素敵だなと感じた作品はたくさんあって、洋画の「夜想」はシンプルな、ともすればものさみしいとすら感じる構図に、背景やドレスのテクスチャを魅せることで、作品を数段美しく感じさせたり、「september」はタイトルをさりげなく感じさせつつも、とにかくリアルに空間が再現されていて、『上手い!!』と感じさせる見事な作品でした。「画室」の独特な描き方もとても好きでした。
工芸、彫刻はメモとれてなかったので作品名はわからないのですが、良いと感じる作品は上手いなかにも、存在感を感じさせるものでした。その存在感は僕のセンサーが反応したからか、作品からひときわオーラが出ていたのかは分かりませんが…。

最後にまた日本画に戻りますが、大学時代日本画を授業で教えて下さった先生が毎年出品されていて、今年もちゃんと拝見することができて、御健康でいらっしゃるんだなと嬉しい気持ちになりました。
年賀状や電話とは又違った、『元気です』の便りといいますか。ダンスコンテストの結果で、久しぶりに拝見するチーム名を見て、頑張ってるんだなー!と嬉しくなる感覚ですね。
無理矢理こじつけましたが。こういうのすごく好きだったりします。

青い鳥。

asajit2013-03-12

連投本のレビューのような日記ですが、今日は重松清さんの「青い鳥」という本を読みました。
大阪の某先生がおすすめされていたのと、過去に聞いた事のある作品だったので手にとりました。

吃音という(先生をするには)ハンデを抱えた中学校の先生が、様々な問題を抱えた生徒の心を救う物語です。本のサブタイトル?に書かれている"My Teacher cannnot speak well. So When he speaks, he says something important."という言葉の通り、多くは語れないけれど、生徒の心に語りかけるたいせつなことを伝えることができ、それ以上に、生徒の心の苦しみ・痛みに気付き、そばで支えてあげられる力を持つ素晴らしい先生が描かれていました。

人と話す時、やや喋り過ぎてしまう自分にとって、大切なことだけをしっかり伝えることができるというのは非常に難しいことに感じてしまいましたが、ひとつ浮かんだ言葉は「誠実さ」が軸にしっかりあるのかなと感じました。(最近大学時代の後輩が誠実さであることの大切さを話していた影響もあるかもですが…)

あとは「疑わない」こと。
本文でも「嘘をつくのは、その子がひとりぼっちになりたくないからですよ。」
「私たちが騙されなきゃ、生徒は安心して嘘もつけないじゃないですか。」
という、嘘はウソではなくて、曲がったメッセージだと受け止めてあげることなのでしょうか。
”沈黙という答え”に通じるものがありますが。


最後に、この本をおすすめしていた先生もおっしゃっていたクイズですが、
「教室の黒板は東西南北のどちらにあるのでしょうか?また、それはどんな理由からでしょう?」

その答えを聞いた時に、ある生徒が目を熱くさせて言った言葉と、
それをすごくたいせつなことだよ。と言った先生の場面はしっかり覚えていようと思います。

書きたくなって。

asajit2013-03-10

どうもビタワンです。大変ご無沙汰しております。
ちょっと久しぶりに文章を書いてみたくなったので、書きます。

最近はもっぱら図書館で本を借りて読む機会が増えました。理由は周囲の環境の変化など諸々あるのですが…。
そんな訳で、今日読み終えた本は「教師としていちばん大切なこと」(本題:There Are No Shortcut 著者:Rafe Esquith 訳:管 靖彦)です。
レイフエスキスさんはアメリカの小学校教員で、20年以上の教育のキャリアを持ち、邦題のテーマに準じて、エスキスさんの教育観や体験談などが記されていました。

印象に残ったのはたくさんあって、「教育は講義によってではなく、例を示すことによって行わなければならない。」「若い教師の初期の目標は、たんに生き延びることだ。」「最善をつくすことへのプレッシャーだけで、勝つことへのプレッシャーはなかった。」という言葉だけを抜き出すという乱暴な引用ですが。

また、エスキスさんの文章からは“親が教師を批評すること”を良しととらえていて、というかよりよい教師に巡り会わせることの大事さが書かれており、また“教師は誰のために働くか”、校長(上司)でも子どものためでもない、報酬を受ける親や税金を納める人のためであり、その人たちへ最善のサービスを尽くすこと、その手段が教育である。こういう意識はあまり日本の先生にはない価値観なのかなと思いました。是非はさておき。

そして、生徒にとって最善と思う行動に対して色んな障害が発生するということ、最善を尽くしても全ての角度から生徒を見る(生徒を完全に理解する)のは不可能であること、という共通に感じることもありました。

しかし、生徒に社会(お金)感覚を養うためのロールプレイング、自主ミュージカル公演などを行ったエスキスさんの実行力はすごいと思いました。
教育は語るべきというイメージがありますが、まさに行動という例で示す教育をされているんだなと。どんな方なんだろうとyoutubeで公演も幾つか挙がって見てみましたが、自分の英語力の無さが悔やまれますね…。

神島。

asajit2011-05-14

どうもご無沙汰しています。ビタワンです。
気が向いたので半年ぶり位にちょろちょろ更新します。

さて先週までGWだった訳ですが、今年はちょっと旅行がしたくて三重県の神島というところに行ってきました。

僕が好きな作家さんで三島由紀夫さんの「潮騒」という作品のモデルになった離島で、パワースポットなんて流行言葉にのるのも嫌ですが、色々感じれるものがあるかなと思って行ってきました。

鳥羽の定期船から船で30分強。周りは釣りの人が大半で一部地元の人が里帰りとかかなって人が乗っていましたが、GWでも人はあまりいませんでした。朝一番の船だったのもあるかもですが。

島にいる人は殆どおじいちゃんおばあちゃん、そして子供でしたが、皆さん色々道を案内して下さったり、子供もすれ違い様に挨拶してくれたりとても人情味のある空間でしたね。
そういえば震災後のACのCMであいさつしたら友達増えるねって内容(通称ぽぽぽぽーん)のCMを小馬鹿にしてる人も結構いますが、ゆうたらあいさつもちゃんと出来ない人が当たり前の様にいるのが今の社会ですもんね。
それが悪いとは思わないですし、僕も知らない人に挨拶するのはせいぜい同じマンションの人と登山ですれ違う人位ですけど、大体の人が当たり前に出来ない挨拶をやってのける神島の子供達はすごいと思いました。

肝心の島の観光ですが、個人的には監的哨とカルスト地形の海岸がかなり見応えありましたね。監的哨は戦時の名残が残っていたりしていて、色々感慨深いものもありました。
恋人の聖地として神島灯台ってのも有名なのですが、温かい時期はハチが多いのでプロポーズ等に使用するなら冬をおすすめします。完全に個人的見解ですが。

二時間あれば充分一周できる程の広さの土地の中にもしっかり人の生活が根付いていて、上手くいえないながらにまとめるなら”理想の田舎”って感じでした。

そんな自然を満喫したGWでした。

ここは小さな最前線。

asajit2010-10-05

いつの間にか10月になってしまいましたね。ビタワンです。
社会人生活も半年が経ち、いい具合に業界の労働環境の厳しさをひしひしと感じている今日このごろです。

仕事以外にもこの半年で始めたもの、終わったもの色々ありますが、特にここ最近では2年間続けたダンスのインストラクターを卒業した事がひとつの大きな変化かなと感じています。
インストを辞めたという事は僕の中でひとつ大きな意味合いがあって、「ダンスを最前線で続ける責任感」というものが僕の中でなくなってしまった事があります。
もちろんダンスと距離をおきたいどうこう以前に、週末も仕事に出なければならない日が増え時間的に続けるのが困難になったのが理由ではあります。しかし、インストを続けている以上、先生としてダンスに対しての技術の追求、探求はそれは好きだからと同時に義務でもあると考えていて、それがなくなった今は、ダンスが完全に自分の為だけに在るものとなった訳です。


もちろん今はダンスから離れるつもりは毛頭ありませんし、まだまだ上手くなりたいと思いますが、仕事やら何やらで週一ペースを維持するのがやっとの状態で、周りに追い抜かれたりしながら続けて行くのはなかなかにしんどい事なのでしょうね。

しかし、インストは誰でもなれるけど、誰もが経験している訳ではないもので、僕自身がレッスンを続けていくなかで学んだダンスへの考え、論理、感覚は確実に、ダンスという枠を超えて自分の糧になっています。


生徒達がこれからも頑張り続けているのなら、それを見届けつつ自分も頑張る事が先生としての1つの使命である事を忘れないようにしながら、自分のダンスと細く長く繋がっていたいものです。

睡眠前のクールダウン。

明日は仕事が外で打ち合わせの為いつもより遅く起きられます。時間にして、一時間くらい。

この前そんな事とはつゆ知らず、一時間前に集合してしまい、暇つぶしに本屋で立ち読み巡りからのドトールでのんびり一週間の振り返り。などなど思わぬ失策から非常に有意義な時間を過ごした訳です。

でもきっと明日僕はいつもよりダラダラと起きてしまうんだろーな。
なので、開き直って日記を書く事に時間を使う。


最近は、相変わらずの平日仕事→週末ダンスのもはや公務員の様な徹底されたルーチーンワークの日々を過ごしています。
と言葉にしながらも、仕事の方は最近になって、デザインの仕事以外にディレクター業務、つまり自分が作る人に指示する仕事をする様になってきました。

やはり新しい事をすると、自分の今まで出来ていない部分が顕著に見えます。世に溢れているような紙媒体ひとつを作るのに、こんなに色んな人の色んな技術が重ねられているんだなと。
ダンスで常々に感じてきた事ですが、自分で理解しているだけのうちはレベル1。人にわかるように説明できるのがレベル2。同じ事でも伝えた人に面白い、と感じさせられるのがレベル3。

今まさにレベル1の状態すらおぼつかぬまま、レベル2を試行錯誤している感じ。レベル3なんて彼方遠い。ただ、幸いな事にこの時点でレベル2の難しさを教えてもらえているこの状況には感謝しなければならない。しかもお金まで頂いて。


常に自分の脳裏によぎっている2つの言葉。上司に最近忠告された『もう26歳なんだから人より努力しないと一生このままだよ。』という言葉。そして、高校時代の画塾の先生がくれた言葉『クリエイターになりなさい。オペレーターでは終わるな。』
多分業界的には人より働いてもないし(質も量も)、オペレーター業務もこなしきれていない僕はこのままではいかん訳で。

とりあえず、やっぱり明日はいつも通り早く起きて、本屋へ寄ってスタバでしっかり今後のやる課題を思考してみるんだ。


そんな明日の自分に頑張れと伝える為だけの日記。