鐚湾の徒然日誌

ビタワンです。徒然なるままに書いています。

ことば。

今日の夜は、昨年東京にいた頃知り合いにあった人が京都にきていたので、久しぶりの再会という事で飲みに行きました。


どうやら彼女は授業で、先週から関西の色んな寺院を見て回っているそうで、先週から既に三重から始まり、和歌山、奈良、京都と既に四県を渡歩いているみたいです。

さすが東京芸大というべきか、面白い授業考えるなぁ。


そんな彼女とは色々世間話をしながら、川原町付近をぶらりと歩いていた訳ですが、会話をしていてすごく感じたのは、彼女の発言力。

『鴨川沿いの道の砂ってなくならないのかな。』

四条通りにある風神雷神を見て)
『雷神の背中の輪はきれてるのに、この雷神は繋がってるんだね。』

『写真は真実を写すっていうけど、撮るという人の作為が入ったとしてもそれは真実なのかな。』


全然普段考えないことをずばずばと言ってくる。

極めつけは

『こんなこと考える必要もないよねー。
 とはいえ芸術家って考えるのが仕事だから。』


後から思えば、いやいや、モノをつくるところまでやるのが仕事やろ。とかつっこみも浮かぶのですが、その時はすげー確信やなって思ってしまいました。

それは、言葉の内容も意味もさながら、その言葉を発する際に根拠の無い説得力を感じたんですよね。

それは自信なのか、彼女特有のものか、はたまた僕の先入観かはわかりませんが、とりあえず言葉の力は、内容だけではないなというのを改めて感じました。


そんな言葉に力があるような人間になりたいものです。