ダヴィンチ。
先週の金曜日の話ですが、大学に、雑誌ダヴィンチの編集長である横里隆さんのお話がありました。
創刊のいきさつや、当時の反応、横里さん御自身が編集長になられてのお話などを伺うことができました。
ダヴィンチが成功した理由のひとつに、購入ターゲットをライトな読者、つまりたまに興味ある本を読んだり、生活の中に本が占める割合がそれほど高くない人達に向けてつくった内容であったという事でした。
雑誌を通じて、あまり本に対して興味がない人にも関心をもってもらおうという考えがあったため、表紙も蒼井優や松本潤といったタレントを起用するようになったとか。
読者→タレント→本
という感じで、タレントやキャッチーな話題を通じて、本を知ってもらうという感じでしょうか。
あとは横里さんの考えで面白かったのが、
『特集は3歩早くても1歩遅くてもダメ。半歩先のものが評価される。』
『今はTY,WEB,ゲーム、映画など色々なメディアが並んでいて、そのジャンル問わず面白いといわれるものに消費者はとびつくようなメディア間の垣根が低くなっている。
だから、本に興味はそれほどなくても話題になれば関心を持たれ、良いものは多くの人に愛される。』
なるほど、この話をきいて、デザインでも何でも、良いものがつくれる人が
評価される。しかもその良いものというのも、時代の声をきいたものである必要がある(特に商業面に関しては)んだなと感じました。
個人的には、TVならTV、WEBならWEBという感じでその専門性に特化した職人技的なものが好きなのですが、メディア問わずに面白いものがつくれる人というのがこれからは出てきたりするのですかね。
佐藤可士和さんとかがまさにそれを象徴している気もします。
とりあえず、デザインの勉強はもちろんのこと、人の話をもっとしっかり聞けて、それを自分の中でかみくだいてく力を見につけていきたいと思いました。
あぁ、話上手の聞き上手になりたい。